インターネットの速度が夜に遅くなる原因と対処法

フレッツ光になると遅い?」
フレッツ光などの光回線を使っていて、朝や昼は問題なく使えているのに、急に夜になるとインターネットの速度がおそくなって困っている方はいらっしゃいますか?自分だけなのだろうかとお考えの方、安心してください。皆さん同じことで悩んでいるかもしれません。インターネットを快適に使いたいという気持ちは誰もが抱くものですよね。今回はそんな悩みを持つ方のために、インターネットが夜に遅くなってしまう原因と、その対処方法をご紹介していきます。是非、長年悩んでいるという方は参考にしてみてくださいね。

回線の速度をチェックしてみよう

まずはご自身のインターネットにおける速度がどれくらい出ているのか、チェックしてみましょう。GoogleやYahooなどお好みの検索エンジンで、「速度測定」や「スピードテスト」などと検索してアクセスすると、速度を測ることができます。

回線速度の目安は?

どのような使い方をしているかにもよりますが、だいたい、20Mbps程度の速度が出ていれば、快適にインターネットを利用することができると言われています。
サイトの閲覧しかしない方や、メールの送受信しかしない方はそれ以下でも全く問題ありません。反対に、オンラインゲームをプレイするという方は30Mbps以上出ていないと快適に使うことができないかもしれません。

回線速度の目安は以下の記事で解説しています。

光回線が夜に遅くなる原因

さて、フレッツ光やドコモ光などの光回線が夜遅くなってしまう原因は一体何が考えられるでしょうか。一緒に考えていきましょう。

原因1.回線の混雑(ネットを使う人が夜に増加)

一番考えられるのが、回線が混雑してしまっていることです。朝や昼は、仕事や学校に行っており、インターネットの利用者は少ないです。しかし問題は夜です。一斉に帰ってきたサラリーマンや学生が各自、インターネットを使い出します。そうすることで、必然的に回線は混雑してしまい、全体の回線速度が落ちてしまうのです。

原因2.サービス側の利用者が増加(YouTube・ニコニコなど)

動画配信者が増えたこともあり、Youtubeやニコニコ動画などの動画配信サイトは幅広い世代の方から人気を集めています。もちろん動画配信サイトも夜に利用者が増えます。同じサイトにアクセスが集中してしまうと、いうまでもなくそのサイトのサーバーには負荷がかかります。そうなってしまうと利用者側は速度が遅いと感じるでしょう。つまり、特定のサイトやサービスの利用者が急激に増加することも、速度が遅いと感じる原因になるのです。

YouTubeが遅いときの対処法は以下で解説しています。

他のサイトの速度も遅いか

全てのサイトで速度がおそくなっているのか、特定のサイトだけで速度がおそくなっているのかの切り分けは非常に重要になってきます。色々なサイトにアクセスして、症状が出るのか、確認をしましょう。それでもしYoutubeだけだったり、ニコニコ動画だけだったりした場合にはそのサイトの利用者が多いことが原因である可能性が高まります。

原因3.集合住宅(マンション・アパート)は1つの回線をシェアしている

マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの方は、戸建ての方と比較して速度が遅いと感じることが多いかもしれません。理由は非常に単純なもので、「一つの回線をシェアして使っているから」です。集合住宅はMDFと呼ばれる共用スペースがあります。まずは回線事業者からの光ケーブルがMDFに向かっていき、そこから各部屋へ行き渡らせているのです。回線事業者から各部屋に直接回線を引き込んでいるわけではないので、戸建てと比較すると回線混雑で速度が遅いと感じるケースが多いかもしれません。

夜にインターネットが遅くなる場合の対処法

インターネットの速度が遅いのは非常にストレスですよね。そんな時のための対処方法をご紹介していきます。

対処法1.Wi-Fiなら有線接続に変える

Wi-Fi(無線接続)が誕生してからは、有線接続の利用者は少なくなりました。Wi-Fiは線を使わず電波を飛ばしてインターネットを利用するため便利です。その反面、電波の干渉を受けやすいデメリットがあります。有線接続であれば、干渉を受けることはありません。スマホではできませんが、もしパソコンをお使いで、夜に速度が遅いと感じている方は、騙されたと思って有線接続を試して見てください。快適に使えるようになるかもしれません。

対処法2.パソコンに問題がないか確認

速度が遅い原因はパソコン側に問題がある可能性があります。インターネット速度だけではなく、動作自体が遅くなっている場合には、ストレージが圧迫されていたり、キャッシュが溜まりすぎていたりということが原因の可能性もあります。また、長らく再起動をしていないという方は、見えないところで不要なソフトが立ち上がりすぎていて、システムに負担がかかっている可能性もあります。一度不要なソフトやデータの削除や再起動を試して、改善があるかを確認してみましょう。

また、Windowsの場合にはUpdateがしばらくされていないと、速度遅延の原因になることもあります。月1回必ず発表されるUpdateは不具合があることもありますが、やっておいて損はないでしょう。

対処法3.Wi-Fiルーターのコンセントを一度抜き差しする

Wi-Fiルーターのコンセントを一度抜いて、1分経過したくらいに差し直しをすることで、ネット速度が劇的に改善するケースがあります。その場合には単純にWi-Fiルーターが一時的に動作不具合を起こしていた可能性があります。精密機器ですので、ずっと電源を入れたままにしておくと、電気が溜まりうまく作動しないこともあるのです。

対処法4.IPv4からIPv6サービスに変更する

IPアドレスはインターネットサービスの利用者が増えると同時に枯渇してきています。以前はIPv4という規格だけで事足りていましたが、限界をむかえて新たにIPv6が誕生しました。IPv6はほぼ無限にIPアドレスが存在します。IPv4と比較すると余裕があるのです。そのため、IPv6にサービス変更することで、速度遅延が改善する可能性があります。まずはご自身の契約プロバイダがIPv6に対応しているかが重要ですので、問い合わせてみましょう。その上で、お使いのルーターや端末がIPv6に対応していれば、サービス変更をして、速度遅延の改善を図ってみましょう。

IPv6の回線速度は以下で解説しています。

対処法5.【上級者】光回線を引く

同軸ケーブルを使ったケーブルテレビ回線や、電話線を活用したADSL/VDSL回線などをお使いの方で、速度が遅いと感じている方は、思い切って光回線に切り替えをすることで速度は驚くほど早くなるかもしれません。

バックボーンが大きいプロバイダ

光回線にするなら、プロバイダ選びも重要です。プロバイダはバックボーンの大きさが一つポイントです。バックボーンとは所謂ネットワークの中枢の部分のこと。ここが大きければ、大きいほど利用者は快適にインターネットを利用することができるのです。

フレッツ光の中で、バックボーンが大きいプロバイダをご紹介します。

  • OCN
  • So-net
  • BIGLOBE
  • Plala
  • nifty

などがバックボーンも大きく利用者も多い人気のあるプロバイダです。是非参考にしてみてくださいね。

IPv6対応のプロバイダ

さて、先ほど紹介しましたが、IPv6に対応しているかどうかというのもプロバイダ選びのポイントになります。バックボーンが大きいプロバイダとも重複しているものも多いですがOCNやSo-net、Plalaなど大手プロバイダはIPv6に対応しています。他に、WAK WAKやDTIなども対応しているようです。

まとめ

インターネットの速度遅延に関しては、うまく対処方法を取り入れることで改善される可能性があります。夜は利用者が多いからと言って、諦めずに改善に努めてみてください。皆さまが快適にインターネットを利用できるようになることを願っています。