光回線の撤去工事はいくらかかる?原状復帰義務の対応法も解説

光回線を解約するときに気になるのが撤去工事です。
光回線を撤去して、原状復帰するように言われたけど何をどうすれば良いのか、撤去工事にはお金がいくらかかるのか、そもそも撤去工事をする必要があるのかなど、撤去工事にはわからないことが多いですね。
撤去工事の手配方法や、原状復帰が必要な範囲、撤去工事をしなくてよくなる方法を教えます。

光回線の撤去が必要になるのはどんな時か

光回線 撤去 準備
光回線の工事方法は、戸建の場合と集合住宅の場合で異なります。

戸建の場合は、一軒一軒光ファイバーを引き込んでいく、シンプルな工事方法がとられています。
申し込みがあるごとに、電柱から光ファイバーを引き込む工事が行われます。

アパートやマンションなど、集合住宅の場合は、共用部に光ファイバーを引き込み、1本を全戸で共用する「共同利用方式」が取られています。
共用部分には分岐する装置が設置され、各部屋までは建物の状況によって光配線・VDSL・LANのいずれかの方式で配線されています。

今回は、最もシンプルな戸建て向け光ファイバーの工事を中心に解説します。

光回線を契約すると、開通工事が必要ですが、解約するときにも、撤去工事が必要になります。

光回線の撤去が必要になる理由としては、大きく分けて2つが考えられます。

光回線の撤去工事が必要なパターン

①光回線を他社に乗り換える

今使っている光回線を、他の通信会社が提供する光回線などに乗り換える場合です。
フレッツ光でプロバイダのみ乗り換える場合や、フレッツ光から光コラボレーションに転用する場合には、光ファイバーはそのまま利用できますが、それ以外の場合は、解約する回線は撤去することになります。

②引っ越しなどで退去する

今住んでいる場所から引っ越すため、光回線を利用する場所が変わる場合です。
引越し先で同じサービスを使い続ける場合でも、引っ越しを期に他のサービスに乗り換える場合でも、今利用している回線は退去までに撤去する必要があります。

光回線を解約するときに撤去が必要なもの

光回線の開通工事のときには、以下の4つが設置されます。
これらの機器やコード類は、解約するときにはすべて撤去する必要があります。

1.光ファイバー

光回線を申し込むと、電柱から建物に光ファイバーを引き込む工事が行われます。
光ファイバーを電柱から建物に引き込むときには、光ファイバーを引っ掛けて固定するための小さな引込金具を壁面に設置します。
引込金具は、強力な両面テープやネジを利用して壁面に固定されます。
建物に固定された光ファイバーは、電話用の配管を使って、光回線を利用する部屋へと引き込まれます。
利用したい部屋までに電話回線の配管がない場合や、すでに他の電線などで埋まっていて使用できない場合には、エアコン配管用の穴などを利用して、光ファイバーを室内に引き込む場合もあります。
エアコン配管用の穴など、利用できる配線ルートがない場合は、壁に鉛筆ほどの穴を開けて、光ファイバーを引き込みします。

2.光コンセント

電話用の配管を使って、光回線を利用する部屋まで引き込まれた光ファイバーは、光コンセントまで配線されます。
光ファイバーは細いガラスでできているため、曲げや破損に弱く、ガラス製のため接続が難しいという性質があります。
そのため、光ファイバー専用の測定器や工具を使用して、専門のトレーニングを受けた熟練した技術者が、配線や接続の作業をしなくてはいけません。

取扱が難しい光ファイバーを、一般家庭でもLANケーブルや電話線のように配線できるように開発されたのが、光コンセントと光コードです。

光コンセントは、室内に設置される光ファイバー用のコンセントで、電話回線の配管を利用した際に設置されます。

光コンセントは、電話回線用のモジュラージャックと光ファイバー用コンセントが一体になっています。
既存の電話回線用モジュラージャックのパネルを、光コンセント用のパネルに交換して設置されるため、見た目がほとんど変わらないのが光コンセントの特徴です。

電話回線の配管が利用できず、エアコンの配管を通したり、壁に穴を開けたりする場合には、光コンセントが利用できないため、光ローゼットが設置される場合もあります。
エアコンの配管を利用する場合、室内の配線は光ファイバーを壁の中に通すことができないため、壁に光ファイバーを固定している、露出配線になります。
露出配線の場合、光ファイバーが壁に固定されるだけでなく、光ファイバー専用の光ローゼットも新規に設置されるため、見た目は大きく変わります。

3.光コード

光コードとは、両端に光ファイバー専用のコネクターがついているコードのことです。
光コードには、曲げに強い特殊な光ファイバーを使用しているため、やわらかく丸めることができます。
また、光コンセントの差込口に、専用のコネクターがついた光コードを差し込むだけで、だれでも簡単に光回線を接続できるため、取扱も簡単です。
光コンセントと光コードの接続や取り外しは、工事業者でなくても可能です。

4.回線終端装置(ONU)

光ファイバーと、LANを相互変換する役割を持つ装置が、回線終端装置です。
ONU(オーエヌユー : Optical Network Unit)と呼ばれることもあります。
パソコンやブロードバンドルーターには、光ファイバーを直接接続できないため、一般的なLANケーブルに変換してくれます。
回線終端装置単体で設置される場合もありますが、最近では、ブロードバンドルーターや無線LANアクセスポイント、ひかり電話アダプタなどの機器と一体化した、ホームゲートウェイに内蔵されている場合もあります。
光コンセントに接続されている光コードの反対側を、回線終端装置の光ファイバー接続口に差し込むだけで、光ファイバーとの接続は完了します。

光コンセントがそのままでもいい場合

光コンセントを撤去しなくてもよい場合は、以下の2つです。

1.最初から光コンセントがあった場合

最初から光コンセントが設置されており、その光コンセントを利用して光回線を開通した場合、解約時にも光コンセントを撤去する必要はありません。
戸建てタイプの光回線で、もともと設置されていた光コンセントを利用して開通した場合や、マンションプランで屋内配線が光配線方式の場合などは、光コンセントを撤去する必要はありません。

2.光コンセントを残すことの了解が物件所有者から得られた場合

もともとは光コンセントが設置されていなかった場合でも、光コンセントを残すことを所有者が認めた場合は撤去する必要はありません。
光コンセントが設置されていれば、次回光回線を申し込むときに、光ファイバーの引き込みや光コンセントの設置工事が不要になるため、開通工事が簡単になるというメリットがあります。

光コンセントを外さなければいけない場合

もともとは光コンセントが設置されていなかったが、光回線を開通するときに工事業者が光コンセントを設置した場合、原則として光コンセントを撤去する必要があります。
特に、電話回線の配管が利用できず、光ファイバーが露出配線になっていて、光ローゼットが設置されている場合は、配線が目立って美観を損なうため、もし撤去しなかった場合、トラブルになる可能性が高いでしょう。

光回線の撤去工事に関する基礎知識

撤去工事 光コンセント

光コンセントは取り外しできる?

光コンセントは、光回線を引き込むときに設置される、光ファイバー専用のコンセントで、取り外しは可能です。
ただし、光コンセントには、電柱から引き込まれた光ファイバーが接続されているため、専門の工事業者しか取り外しができません。
自分で壁から光コンセントを取り外したり、光ファイバーをペンチなどで切断して抜き取ったりすることができません。
光ファイバーは、レーザー光を利用しているため、目に入らないように注意する必要があり、折れると細かなガラスの破片が飛散するなど、取扱には危険が伴います。
また、光コンセントの付近には電源用コンセントがある場合も多いので、感電の危険もあります。
光コンセントの取り外しは自分では行わず、通信会社を通じて撤去工事を依頼するようにしましょう。

光回線の撤去にかかる費用

NTT東日本・NTT西日本「フレッツ光」の場合

フレッツ光の場合、光コンセントや光ファイバーの撤去工事費用は無料です。
フレッツ光の解約を連絡するときに、回線の撤去工事を依頼できます。
連絡先の電話番号は、NTT東日本/NTT西日本共通で 0120-116-116 です。
撤去工事は、開通時と同じように、NTT東日本/NTT西日本の工事会社が担当します。

光コラボレーションの場合

ドコモ光やソフトバンク光、OCN光などの、光コラボレーションサービスの場合、光コンセントや光ファイバーの撤去工事費用は無料です。
光コラボレーションサービスはNTTのフレッツ光を利用しているため、フレッツ光と同じで、撤去工事費が無料になります。
光コラボレーションを解約するときに、回線の撤去を依頼するのがスムーズです。
撤去工事の連絡先は、契約しているプロバイダの契約窓口です。
光コラボレーションの場合は、NTT東日本/NTT西日本に直接連絡しても撤去工事は依頼できないので、注意しましょう。
撤去工事そのものは、プロバイダ経由で手配された、NTT東日本/NTT西日本の工事会社が行いますので、フレッツ光との差はありません。

auひかりの場合

auひかりは、解約時に光回線と光コンセント、回線終端装置(ONU)を必ず撤去する必要があり、28,000円の撤去工事費用が請求されます。
転居などの場合で、引越し先でもauひかりを継続利用する場合は撤去工事費用が無料になりますが、撤去工事自体は必要です。
なお、2018年3月28日までの申し込み分に関しては、光回線や光コンセントの撤去工事は必須ではありませんが、原状回復や建物の取り壊し等の理由で撤去する場合は、10,000円の工事費がかかります。
契約しているauひかり対応プロバイダに解約と回線撤去の連絡をすると、KDDIから回線撤去工事についての詳細連絡がきます。
回線の撤去工事は、KDDIの工事会社が行います。

NURO光の場合

NURO光は、解約時に光回線や光コンセントの撤去工事は行わず、回線終端装置だけが撤去されます。
原状回復等のために、光コンセントや光回線の撤去が必要な場合は、10,000円の撤去工事費用がかかります。
撤去工事を依頼する場合の連絡先は、NUROサポートデスク 0120-65-3810 (無料)です。

光回線を撤去する手順は?

手順1:回線事業者の窓口に連絡する

光回線の撤去工事の連絡先は、回線事業者によって違います。
フレッツ光の場合は、NTT東日本/NTT西日本の窓口、それいがいはプロバイダのサポート窓口で受け付けています。
通常は、光回線の解約手続と同時に、回線の撤去工事を依頼できます。
撤去工事を依頼した時点で工事の日程が決まるケースはまれで、具体的な日時は担当する工事会社と日程調整することになります。
希望日まで日数がない場合や、引越し先シーズンなどの工事が混み合う時期には、希望の日程で工事ができない場合があります。
引っ越しまでに撤去工事が間に合わないと、日割り家賃が発生したり、原状回復費用を請求されることにもなりかねません。
回線の撤去が決まったら、早めに撤去工事の連絡を入れるようにしましょう。

手順2:撤去工事の日程を決める

回線の撤去工事当日は、立会いが必要です。
日程を決める上で最も重要なのは、必ず立ち会いができる日を設定することです。
当日になって立ち会いができない場合は、撤去工事ができないため、日程が再調整になってしまいます。
特に、引っ越しが理由で回線の撤去工事を行う場合は要注意です。
回線の撤去工事は、引越し当日よりも前の日で設定しましょう。
回線工事の開始時間は流動的なため、引越し当日に撤去工事を手配してしまうと、鍵の返却や引越し先へ移動する時間までに、工事会社が到着できない場合があります。
また、引っ越し当日よりもあとに、撤去工事日を設定してしまうと、非常に面倒です。
引越し後にわざわざ旧居に戻って立ち会うか、不動産管理会社などに代理の立会を依頼する必要が出てきます。
工事担当者と、撤去工事の日程を打ち合わせるときには、十分に注意が必要です。
工事担当者から、候補日と予定時間をいくつか提案されるケースが多いですが、時間はあくまでも目安で、時間指定ではないので、時間に余裕のある日に設定しましょう。
また、工事の時間帯は平日の日中です。土日などの休日に指定できる場合もありますが、割増料金が請求される場合もあります。
また、工事にかかる時間も参考までに聞いておくと、予定が立てやすいでしょう。

手順3:撤去工事の当日に立ち会う

撤去工事の当日は、自宅で工事会社担当者の到着を待つことになります。
当日朝に工事実施の確認と、大まかな訪問時間帯を知らせる電話が来る場合もありますが、基本的には突然やってきます。
朝から順番に1軒づつ回線工事をすすめていく都合上、前の工事に時間がかかってしまうと、到着が遅くなります。逆に、前の工事がスムーズに終わると予定より大幅に早く到着する場合もあります。
工事会社が到着する時間は前後するため、もし工事会社の担当者が到着したタイミングに不在だった場合は、工事が後回しにされて、工事会社も次の現場へと向かってしまいます。
撤去工事の当日は、工事担当者が到着するまでの間は、自宅から離れないようにしましょう。
もし、何らかの事情で工事会社到着時に不在だった場合は、撤去工事の日程を再び調整することになります。
春の引越しシーズンなど、工事が立て込んでいる時期や地域の場合、1度工事キャンセルになると、改めてゼロからの日程調整になる場合があります。
工事自体は、室内の回線終端装置の回収や、光コンセント・光ファイバーケーブルの撤去が中心です。立ち会いも比較的短時間で終了します。
何かといそがしいとは思いますが、撤去工事が終わるまでは自宅から離れないようにしましょう。

賃貸の光コンセントはそのままで大丈夫?

賃貸の場合、退去時には部屋の状態を入居時の状態に戻すというのが基本的な考え方です。

そのため、入居したときに、「光コンセントが最初からついていたか」が、判断する上で重要なポイントです。

入居したときに、最初から光コンセントがあった場合、光コンセントはそのままでよく、撤去する必要はありません。

入居時に光コンセントがついていたか、わからない場合でも、大丈夫です。

光回線を開通したときに、通信会社から機材一式が宅配便で送られてきて、自分で光コンセントに接続するだけでインターネットが使えるようになった場合は、入居の時点でもともと光コンセントがついていたということになります。
セルフサービスで開通する場合は、NTTの工事担当者が自宅に来て工事をする必要がないので「無派遣工事(むはけんこうじ)」と呼ばれています。
無派遣工事で開通した場合は、光コンセントの撤去は不要です。

開通工事の際に新規に光コンセントが設置された場合は、撤去が必要です。
光回線を開通したとき、部屋まで工事担当者がやってきた場合は、光コンセントが新規設置された確率が高いです。
光ファイバーが部屋まで引かれていなかった場合は、電話の配管やエアコン用の穴などを利用して、部屋の中に光ファイバーを引き込む工事が行われます。
室内に引き込んだ光ファイバーの先端に取り付けられるのが、光コンセントなので、退去時には撤去しなくてはいけません。

解約や回線撤去工事にも立ち会いは必要?

解約や回線撤去工事にも、原則として立会いが必要です。
回線を撤去するには、室内に入って光コンセントから光ファイバーを取り外して、光コンセントを撤去し、もとのモジュラージャックのコンセントパネルに交換します。
その後、室内まで引き込まれた光ファイバーを屋外から引っ張って抜き取ります。
室内の作業が必要になるため、日程を調整して、立ち会いが必要です。

光コンセントを撤去しない場合は、立ち会いは不要です。
光コンセントの「光」や「光コンセントSC」などと書かれた差込口に接続されている、光コードの取り外しはセルフサービスでできます。
回線終端装置と光コンセントをつなぐ光コードを自分で抜きとり、レンタルしている機器を指定住所まで返送するだけで撤去作業は完了です。

また、集合住宅で、VDSL方式の場合も、自分でVDSLモデムを取り外して返却する必要があります。

原状復帰義務が生じた場合の手順

光回線 原状復帰義務
原状復帰義務が生じた場合、光回線加入に伴って設置された機器やケーブル類をすべて撤去する必要があります。
光コンセントの取り外しや、電柱から光コンセントまでをつないでいる光ファイバーケーブルの撤去は自分ではできないため、通信会社の作業員が行う必要があります。

光コンセントを残す交渉をしてみよう

原状復帰義務が生じた場合でも、大家さんの許可が出れば、光コンセントを原状復帰義務の対象外とすることができます。
時間的な問題などで撤去工事の手配ができない場合は、光コンセントを撤去しない方向で、大家さんに交渉するという方法もあります。

部屋に光コンセントを残した場合、次の入居者は作業員の派遣がない「無派遣工事」で光回線を開通することができます。
無派遣工事の場合、開通時の工事の立ち会いが不要になるだけではなく、工事費も大幅に安くなるという入居者のメリットがあります。
また、部屋に光コンセントが設置されていれば、光回線対応物件として付加価値がつくほか、何度も工事に入る必要がなくなるため、配管や内装の破損などのリスクが無くなるという、大家さんにとってのメリットもあります。
賃貸物件の場合、原状復帰が基本ではありますが、光コンセントを撤去すべきかを一旦大家さんに確認しておくと、次の入居者のために、撤去しなくてもいいと言ってくれるかもしれません。
ただし、必ず撤去しなくてもよいかを事前に確認するようにしましょう。
勝手な判断で光回線を残してしまうと、原状復帰義務を果たしていないとして、金銭的な負担が必要になる場合があります。
あくまでも、最終的に判断するのは大家さんであることをお忘れなく。

まとめ

光回線を引き込むには工事が必要ですが、撤去のときにも工事が必要になります。
光コンセントや光ファイバーケーブルの撤去は、自分ではできないため、通信会社を通じて撤去工事を手配する必要があります。
自分でかってに光コンセントを外したり、光ファイバーケーブルを切断するのは危険なのでやめましょう。
撤去工事にかかる費用は、通信会社によって、無料から数万円まで幅があるため、注意が必要です。
賃貸の場合、大家さんから、光コンセントをそのまま残すことの了承を得られれば、撤去工事をする必要はなくなります。
大家さんにもメリットがあり、受け入れてもらえる可能性も高いので、まずは相談してみることをおすすめします。

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