光回線の再契約・解約新規マニュアル!失敗する前に知るべきポイントを5分で解説

2018年3月末時点で光回線サービスの提供から初めて3,000万件を超えた光回線ですが、これほど普及した光回線はインターネットの主流といっても過言ではないでしょう。

そのため現在光回線を利用している方やこれまでに光回線を契約したことがある方は非常に多いといえます。
そういった方を対象に今回は光回線にまつわる再契約と解約新規について詳しく解説していきたいと思います。
現在引越し予定の方も、今は引越し予定のない方も慌てることなく損のないインターネットの引越しができるテクニックが身に付きます。

光回線を再契約する前にしりたい基礎知識

光回線を再契約するということは、ゼロから光回線を契約する新規契約と比較しても注意しなければいけない点が増える場合が多くなります。
そのため、再契約をする前にしっかりと基礎知識を確認することが必要と言えます。
まず初めに、思いもよらない落とし穴に落ちないためのポイントを紹介してみましょう。

そもそも再契約・解約新規とは

今回の説明をする上で大前提となる、光回線においての「再契約」とはどういう場合をさすのでしょうか?再契約を解説するうえで避けては通れない「解約新規」の意味とあわせて確認してみましょう。

再契約とは

光回線における再契約とは、光回線を利用したことがある人が再度契約することをさします。
例えば…
・引越し先で以前利用していたものと同じ光回線を契約する場合

・パソコンが壊れたタイミングに光回線を解約し、またパソコンを購入したことをきっかけに再度光回線を利用契約する場合

などがあげられ、この他にも様々な理由での再契約のケースがありますが、最初に説明したように以前利用していた人が光回線を契約し直すことを、総じて再契約と呼びます。

解約新規とは

光回線における解約新規とは、現在利用している光回線を解約後に再契約することを前提として解約し、再度新規で契約を行うことをさします。
再契約との違いは、「新規」という点です。
解約した後に新規契約ができなければ解約新規とはいえないのです。
ただし、1度解約した光を新規で申し込めるかどうかは各プロバイダによる規定に基づいて決められます。実際のケースで解約新規で1番多い申し込みケースは、引っ越しを機に現在の光回線をやめて、新しく引っ越した先で同じ光回線に申し込むという場合です。

「自分が申し込んだ時よりも、今の方が特典が大きい」と現在の回線を解約して申し込みを新たにしたいと考える方も多いと思いますが、そういったことが可能かどうかはのちほど解約新規の条件と合わせて解説していきます。

基本的な考え方は新規契約と同じ!

再契約と新規契約は呼び方は違いますが、申し込みの方法や開通までの流れは、新規契約とほぼ違いはありません。
再契約を検討している方であれば、少なくとも1度は光回線の申し込みの経験があることと思いますので、見覚えのある内容となっているかもしれませんが、簡単に再契約の流れを確認してみましょう。

①申し込みを行う
NTTやプロバイダなどに直接連絡する方法や、公式サイトや代理店サイトからのWEB申し込み、家電量販店などに出向いての申し込みといったように、新規契約と同じように申し込みを行います。

②プロバイダからの連絡を受ける
開通日を決めるための電話を受けます。以前回線工事を行った時と同じように開通する日にちを相談して決定します。

③開通工事
回線を開通させる工事を行います。こちらも新規契約と同じように立ち会い工事、無派遣工事があります。

④設定
再申込みの場合もインターネットを利用するための初期設定が必要となります。再契約の場合は以前と同じプロバイダへの申し込みですが、インターネット接続に必要な情報は新しく発行されることになるので、新たに設定が必要というわけです。

このように光回線の再契約の手順や開通までの流れはほぼ新規契約と同じ流れで行います。

別プロバイダに再契約するのは乗り換え

再契約とはあくまで同じプロバイダに申し込みを行うことをさします。
現在利用中の光回線を解約して違うプロバイダの光を再度契約する場合は「乗り換え」と呼ばれる扱いになります。

近年ユーザーの増加もあり耳にすることも多くなった光コラボですが、フレッツ光から工事などもなく簡単に切り替えができたという方も多いのでしょうか?これは、どの光コラボもNTTの光回線を借り受けて自社サービスを展開しているので、転用という方法で新しい工事を行わずに別の光サービスが利用できるためです。

転用と聞くとプラン変更のように聞こえるかもしれませんが、同じNTTの回線を利用していてもフレッツ光とドコモ光などの光コラボは、全くの別サービスなのでれっきとした乗り換えなのです。

基本的にはこの乗り換えの方、が再契約をする場合よりもキャッシュバックや割引が条件的に優遇されている場合が多くなります。

光回線は再契約する場合でも工事は不要?

再契約の場合の工事に関してはプロバイダによって違いがあります。
わかりやすいプロバイダはauひかりやNURO光です。こちらのプロバイダは「再契約でも新規契約と同じように工事が必要で、料金も発生する」と決まっています。なぜかというと、基本的に「無派遣工事」がないためです。
よく言われる工事なしというのは、正確には間違いで無派遣工事のことを指します。

新規契約の場合でも、再契約の場合でも立ち会い工事が不要になるかどうかは無派遣工事(人が来ない)で開通ができるかどうかがポイントとなるのです。

無派遣工事が可能な光回線は、NTTの光回線を利用する場合です。
フレッツ光の場合や、ドコモ光、SoftBank光のキャリア系光コラボ、OCNやBIGLOBEなどプロバイダ系コラボなどが工事が不要になる「可能性」があるといえます。

可能性と表現しているのには理由があります。無派遣工事にはさまざまな条件があるためです。その条件の中で1番重要となるのが光コンセントがあるかどうかです。

光コンセントがあれば工事は不要になるの?

冒頭にあったように現在日本では3,000万件の光回線が利用されています。ということはそれに比例して引越しで光をやめたり、新たに申し込む人の数も増えるということです。
そのため、NTTの光回線を使ったサービスを再契約をする場合に光コンセントが設置されている場合も多いでしょう。しかし…実は[光コンセントがある]=[工事不要]となるわけではないのです。

光コンセントがあることは、あくまで無派遣工事の最低条件なのです。光コンセントがあっても工事が必要となるケースも複数あります。
例えば…
・開通に必要な情報がNTTに残っていない場合
・別の部屋に光回線の引き込みを行いたい場合
・断線や故障がある場合
・残っている設備の規格が古い

などの場合があげられます。あくまで例なのでその他の理由によっても工事が必要となるケースがあります。
そのため光回線を再契約する場合、基本的には工事は必要となることも想定しておくのが賢明と言えるでしょう。
なぜなら…
無派遣工事が可能かどうかは、実際に申し込みを行ったあとでなければわからないのです。
そのため、引越し先に光コンセントがあっても過度な期待は禁物といえるでしょう。

同一住所・同一名義の場合は再契約にならない?

再契約と新規契約の意味はそのままの意味で、再度の契約なのか?初めての契約なのか?ということですが、各光回線においての再契約と新規契約の定義はどのようになっているのでしょうか?

フレッツ光
フレッツ光では同一住所と同一名義の条件が揃っている状態のみ再契約になります。
どちらか片方が違えば新規契約という扱いとなります。
また、NTT東西をまたぐ引越しの場合は新規契約となります。

auひかり
auひかりでは名義人(携帯電話番号)に契約履歴が紐付くこととなります。引っ越し先でも同一名義であれば、再契約という扱いになります。逆に同一住所でも名義が別の家族に変われば、新規契約となります。

SoftBank光、ドコモ光
SoftBank光では基本的に名義人(携帯電話番号)に契約履歴が紐付くこととなります。引っ越し先でも同一名義であれば、再契約という扱いになります。逆に同一住所でも名義が別の家族に変われば、新規契約となります。
また、NTT東西をまたぐ引越しの場合は新規契約となります。

NURO光
NURO光では同一住所と同一名義の条件が揃っている状態のみ再契約になります。
どちらか片方が違えば新規契約という扱いとなります。

お得な契約方法は状況によって異なる

お得に契約をする方法として思い浮かぶのは、やはりキャッシュバックや割引特典ですが、このようなキャンペーンはどのような場合に適用されるのでしょうか?

特典やキャンペーンは多くの場合、省略してそう呼ばれていますが実は光回線加入で受けられる特典のほとんどは「新規加入特典(キャンペーン)」なのです。
そのため、対象となるかどうかは、新規となるかどうかがポイントとなってくるのです。

それでは再契約にあたって、状況別に条件確認してみましょう。

同一住所での再契約

同一住所で再契約を行うということは、基本的には1度インターネットが不要となり辞めた人が、再度必要になるという場合のことです。
その他の場合は、ほとんどの場合で解約新規に当たります。想定されるケースとしては、特典目当ての意図的な場合や、その他にも離婚や名義人だった子供の独立などがあげられます。詳しく見てみましょう。

解約新規で契約

同一住所での再契約の場合、基本的には新規契約にならず、特典の対象にはなりません。

特に同一住所・同一名義の場合は、新規契約にあたる要素がないため、特典の対象になることはありません。

ただし、例外として同一の住所であっても特典となる場合があります。それは、その場所で1度も契約をしたことがない名義で再契約する場合です。
この場合は、家族であっても別の人が新たに契約するということになるので、新規契約としてその特典が受けられます。

引越し先での再契約

引越しの場合の契約方法に関しては、状況が少し違ってきます。引越しの際に検討する方法は3種類となり、「新規」で申し込みを行うのか、「移転」の手続きをとるのかということ、それに加えて現在のプロバイダこだわらず他社に乗り換えを行う方法です。
まずは違いを確認してみましょう。

新規扱いで契約

引越しにあたり、現在の光回線を解約し引っ越し先で新たに同じ光回線を契約する方法です。
この際は、申し込みの住所が以前とは異なるため条件次第では解約新規の申し込みとなります。

新規扱いのポイントは
①新規契約のため新規開通工事が必要になる
②前回と同じように工事料金を含めた初期費用がかかる
③別住所での申し込みとなるためキャンペーンが受けられる
④元の光回線を解約するため、会員情報や設定に必要な情報、メールアドレスなどは基本的に新しいものになる

移転扱いで契約

現在の光回線も一緒に引っ越しを行い、引っ越し先でも同じように利用する方法です。
この際は、各プロバイダへ移転手続きの申し込みが必要となります。
移転扱いのポイントは
①移転の場合でも工事は必要
②解約を挟まないため、会員情報や設定に必要な情報、メールアドレスなどは基本的に同じものが利用できる
③フレッツ光の場合、NTT東西にまたがる引っ越しでの移転はできない
④NURO光など、そもそも移転がないプロバイダもある
⑤よく見かけるキャッシュバックなどの対象にはならない

移転の申請をすると費用は発生するの?

移転の場合でも、新規申し込みと同じように引っ越し先の設備を整える必要があります。この際にかかる費用に関しては、各プロバイダによって扱いが大きく違いがあります。

主要プロバイダ移転費用

 

 

プロバイダ 移転手数料 移転工事費用
フレッツ光 なし 東日本、西日本内をまたがない引越し 東日本、西日本をまたぐ引越し
戸建て:9,000円 移転不可
マンション:7,500円
auひかり 800円 移転先工事費:実質無料

移転元工事費:一括負担後移転先利用料金より割引

ドコモ光 2,000円 東日本、西日本内をまたがない引越し 東日本、西日本をまたぐ引越し
戸建て:9,000円 戸建て:18,000円
マンション:7,500円 マンション:15,000円
SoftBank光 東日本、西日本をまたがない引越し0円

東日本、西日本をまたぐ引越し3,000円

東日本、西日本内をまたがない引越し 東日本、西日本をまたぐ引越し
キャンペーンで無料
NURO光   移転なし

 

プロバイダ 移転手数料 移転工事費用
フレッツ光 なし 東日本、西日本内をまたがない引越し 東日本、西日本をまたぐ引越し
戸建て:9,000円 移転不可
マンション:7,500円
auひかり 800円 移転先工事費:実質無料

移転元工事費:一括負担後移転先利用料金より割引

ドコモ光 2,000円 東日本、西日本内をまたがない引越し 東日本、西日本をまたぐ引越し
戸建て:9,000円 戸建て:18,000円
マンション:7,500円 マンション:15,000円
SoftBank光 東日本、西日本をまたがない引越し0円

東日本、西日本をまたぐ引越し3,000円

東日本、西日本内をまたがない引越し 東日本、西日本をまたぐ引越し
キャンペーンで無料
NURO光   移転なし

 

 

乗り換えで契約

上記で説明したように、現在利用中のプロバイダによっては移転の際でも費用が大きくかかる場合があります。費用かけたくない場合の選択肢としては、現在のプロバイダを解約して、工事費用が実質無料になる別のプロバイダへの乗り換えがおすすめです。

主要プロバイダの工事費と特典一覧はこちら!

 

 

プロバイダ 工事費 特典
フレッツ光 18,000円 東日本:30ヵ月割引

(戸建て300円、マンション200円)

西日本:最大9,000円CB

auひかり 実質無料 戸建て:最大50,000円CB

マンション:最大45,000円CB

(代理店サイトでBIGLOBE申込み)

ドコモ光 転用は基本0円 新規:最大25,500円還元

転用:最大10,500円還元

(GMOとくとくBBサイト申し込み)

SoftBank光 転用は基本0円 新規:最大30,000円CB

転用:最大15,000円CB

(代理店サイト申し込み)

(乗り換え実質無料)
NURO光 実質無料 最大:35,000円CB

(NURO光公式サイト申し込み)

 

 

再契約先を決めよう!今の回線で大丈夫?光回線のお得なプロバイダ

光回線の再契約でどんなメリットがあるの?

◼️同一のプロバイダで再契約
同一の住所の場合
・家族で名義が変えられる場合は新規契約となり、キャッシュバックや割引特典が受けられるメリットがあります。

引越しの場合
・住所が変わると新規申し込み扱いになる場合があるので、その際はキャッシュバックや割引特典が受けられるメリットがあります。

◼️別のプロバイダへ乗り換え
同一住所の場合
・基本的に乗り換えは新規契約となり、キャッシュバックや割引特典がうけられるメリットがあります。
さらに、解約金負担などの乗り換え特典が受けられる場合があります。

引越しの場合
・引越しを機に別のプロバイダに乗り換えで再契約する場合は、キャッシュバックや割引特典がうけられるメリットがあります。

固定電話はどうなるの?

固定電話に関してはそれぞれの契約状態によって扱いが複数に分かれますので、表で確認してみましょう。

 

 

  引越しがない場合 引越しの場合
光でんわ

利用中

(解約新規)

光でんわ発番→×

NTTアナログ発番→○

光でんわ発番→×

NTT発番で同じ町での引越し→○

NTT発番で別の町への引越し→×

光でんわ

利用なし

NTTアナログ発番→○

KDDIアナログ発番→auひかりのみ○

同じ町での引越し→○

別の町への引越し→×

 

 

このように、引越しがない場合は新規契約と同様に現在の電話番号がどこで発行されたのか?ということがポイントとなります。
逆に引越しの場合は、光でんわの場合もアナログ電話の場合もどこへ引っ越すのか?ということがポイントとなります。

■注意点
上記で説明した〇に当たる方は基本的には同一の電話番号を利用することが可能ですが、再契約では移転と比べると手間がかかることになります。

移転の場合は、光回線の移転手続きに紐づいてひかり電話も移転することになりますが、再契約の場合は新しい申し込みの前にひかり電話をアナログ電話に戻して、そのアナログ電話の移転手続きをすることが必要となります。

解約時にひかり電話をアナログ回線に戻す→アナログ電話の移転手続き→新しい場所への再契約
という流れでの手続きとなります。

光回線の再契約のトータル料金まとめ

フレッツ光への再契約

コラボ光が登場して以来、フレッツ光のメリットはさまざまなプロバイダを選択できるということ以外ありません。
そのため基本的には再契約はおすすめではありません。

■移転や再契約が必要となる場合

・どうしても継続利用したいプロバイダが光コラボの中にない方
この場合はたとえ料金的に割高でも移転手続きをとる必要がありますが、東日本と西日本をまたぐ引越しの場合は移転ができず一度解約をして、再契約を行う必要があります。この場合は2年契約の違約金は免除されますが、新規申し込みの費用は発生するので確認してみましょう。

 

 

  住居タイプ 東西をまたがない引越し 東西をまたぐ引越し
引越し費用 戸建て 9,000円 18,000円+残債
マンション 7,500円 15,000円+残債

 

 

このように、引っ越し場所によって発生する費用が大きく変わるので注意が必要です。

■フレッツ光の再契約がおすすめできない理由
上記のケース以外はフレッツ光の再契約がおすすめできない理由は以下の通りです。

・月額利用料金が割高
・携帯電話とセットでの割引が受けられない
・移転の場合も費用がかかる
・東日本と西日本をまたぐ移転ができない
・光コラボの登場でメリットである提供エリアの強みがなくなった

このようにたとえ割引になる携帯電話の利用がなくとも料金面で割高となるため、基本的にはおすすめできません。

auひかりへの再契約

◎移転と解約新規
※解約新規の条件は名義を変える方法のみ
auひかりは回線速度にも定評があり、携帯電話とのセット割引も大きいため引越し後もau光を利用したいという方も多いのではないでしょうか?
引越し先で同じ光回線を利用する方法は、移転手続か解約新規の2種類です。ですが、auひかりでは多くの場合で移転がおすすめとなります。

詳しい内容を確認してみましょう。

 

 

auひかり戸建てプランの場合
  移転 解約新規
違約金 0円 更新月以外は9,500円or15,000円
残債 一括負担後移転先利用料金より割引 一括支払い(最大1,250円×残数)
事務手数料 0円 3,000円
工事費 実質無料 実質無料
その他 メールアドレス継続利用 最大50,000円キャッシュバック
 
auひかりマンションプランの場合
  移転 解約新規
違約金 0円 0円(標準プラン)
残債 一括負担後移転先利用料金より割引 一括支払い(最大1,250円×残数)
事務手数料 0円 3,000円
工事費 実質無料 実質無料
その他 メールアドレス継続利用 最大45,000円キャッシュバック

 

 

キャッシュバックが大きいため一見解約新規がお得に思えますが、auひかりの解約新規は別名義での申し込みが必須となるためハードルが高いのです。
また、工事費が高額なため解約時の残債が割高になるケースが多いこと、申し込みのタイミングによっては解約時の回線撤去が必要となることなどが理由としてあげられます。

そしてなによりも解約新規を難しくしているのが、2018年3月より変更になった戸建てプラン利用者の回線撤去条件の変更です。
上記の日付以降にauひかりに申し込みを行った方は解約時の回線撤去が必須となっていて、その費用が28,800円と高額です。
そのためauひかりのキャッシュバックが50,000円と高額であっても損をする可能性が大きくなります。

解約新規の例
【違約金15,000円】+【回線撤去費用28,800円】+【新規事務手数料3,000円】=46,800円

これに工事費の残債がある場合はさらに一括支払いが必要となるため、キャッシュバック金額を上回ってしまうというわけです。

◎結論
◼️auひかりの再契約がおすすめな方

・残債なしで解約新規可能な戸建プランの方
工事費完済であれば、ほとんどの場合で2018年2月28日以前の申し込みに該当するので、回線撤去(10,000円)は任意となるため解約新規の費用が、違約金と引っ越し先での事務手数料ですみます。それに対して50,000円のキャッシュバックが受けられるためおすすめです。

※賃貸の場合はオーナーの都合で回線撤去が必要な場合もあるので注意

・解約新規が可能なマンションプランの方
マンションプランの場合は違約金がないため、大きな費用は工事費の残債のみです。マンションの場合は工事費の分割も2年となっているので、1年しか利用していなくとも残債は15,000円程度のためキャッシュバックで十分カバーできてお釣りがくるのでおすすめです。

※サポート付きのお得プランAに加入している方は2年契約となり、更新月以外の解約の場合は7,000円が発生します。

◼️auひかりへの乗り換えがおすすめな方

・auユーザーでセット割のない光回線を利用している方
auひかりとau携帯電話のセット割引はメリットとして大きいためおすすめ。戸建で50,000円、マンションで43,000円のキャッシュバック+違約金負担30,000円でほとんどの場合の費用がカバーできます。

・現在の光回線で割引額が500円以下の方で残債なしの方
auひかりは工事費が実質無料のため現在の光回線の違約金+auひかり事務手数料のみの負担で乗り換えが可能。
携帯電話とのセット割引は無くなりますが、高額キャッシュバックが受け取れるためおすすめです。

例:キャッシュバック50,000円、乗り換え費用13,000円の場合→38,000円÷1,000円=38ヶ月間1,000円割引と同等

◼️auひかりの再契約がおすすめできない方

・上記のおすすめに該当しない方は、移転の方が費用がすすないため移転手続きを行うのがおすすめです。

・2018年3月以降申し込みの戸建プランの方
名義を変えて解約新規を行なう場合でも費用が高額となります。
上記以降の申し込みの方は引っ越しの際の回線撤去(28,800円)が必須となり、これに加え違約金+工事費残債が発生するためキャッシュバックを受け取ったとしてもカバーできない場合も多くあります。

auユーザーは移転もしくはBIGLOBE光、So-net光、@nifty光などのauスマートバリュー対象の光回線への乗り換えがおすすめ。

・引っ越しが多い方
上記で説明したように、現在auひかりは引っ越しの際に回線撤去が必須となっています。引っ越しが多い方は移転手続きか引っ越し費用が何回でも無料なBIGLOBE光への乗り換えがおすすめ。

docomo光への再契約

◎移転と解約新規
※解約新規の条件は、名義変更もしくは現在の光回線と携帯電話の割引きをペア解除してからの申し込み。

引越しにあたりドコモ光の移転は費用的におすすめできません。
とはいえ、解約新規も現在のキャンペーン状況ではメリットを出すのが難しいといえます。
その理由を確認していましょう。

 

 

ドコモ光戸建てタイプの場合
  東西をまたがない移転 東西をまたぐ移転 解約新規
違約金 0円 更新月以外は13,000円
残債 移転元分割は継続 一括支払い(最大1,620円×残数)
事務手数料 2,000円 3,000円
工事費 9,000円 18,000円 18,000円
その他 メールアドレス継続利用 最大25,500円還元
 
ドコモ光マンションタイプの場合
  東西をまたがない移転 東西をまたぐ移転 解約新規
違約金 0円 更新月以外は8,000円
残債 移転元分割は継続 一括支払い(最大1,250円×残数)
事務手数料 2,000円 3,000円
工事費 7,500円 15,000円 15,000円
その他 メールアドレス継続利用 最大25,500円還元

 

 

このように、ドコモ光の移転は違約金がかからない事とメールアドレスが引き継げる事がメリットとなりますが、それ以外に特別メリットがありません。特に工事費は移転元の残債が引き継がれ、さらに移転先の工事費が追加となります。

解約新規ついても、現在ドコモ光では工事費無料のキャンペーンが実施されていないので、解約新規の場合は解約に伴う違約金や工事費の残債に合わせ、引越し先での工事費も負担することになります。
そういった費用負担に対し、余計なオプション加入なしで受け取れる特典は、現在最大25,500円となっています。

これらの条件を加味して計算した結果は以下の通りになります。

 

 

  戸建てプラン マンションプラン
移転 11,000円(東西をまたぐ場合は20,000円)の負担 9,500円(東西をまたぐ場合は17,000円)の負担
解約新規 更新月以外 8,500円の負担 500円の負担
更新月 4,500円のプラス 22,500円のプラス
工事費残債(移転の場合も継続して分割支払い)

 

 

このようにドコモ光の工事費残債に関してはどちらの場合も負担が発生するため、その他の条件で比較する形となります。

◎結論
◼️ドコモ光の再契約がおすすめな方
・ドコモ光が更新月で解約新規が可能な方
工事費と事務手数料が発生するがキャッシュバックでまかなえて戸建で4,500円、マンションで22,500円のプラスのためおすすめです。

・ドコモ光が更新月以外で解約新規のが可能な方
(マンションプラン)
移転の場合9,500円、もしくは17,000円の費用がかかるのに対して、解約新規はトータル費用が実質500円で再契約ができるためおすすめです。

・docomo携帯電話を家族含めて複数契約している方
上記以外の場合は8,500円〜20,000円の費用がかかるが、docomoユーザードコモ光とセットでしか割引が受けられません。
複数台の契約がある場合は割引も大きくなるため、年間トータルコスト的に再契約がおすすめです。

◼️ドコモ光へ乗り換えがおすすめな方
・docomo携帯電話を複数台利用している方
docomo携帯電話のシェアパックのセット割引額は最低でも800円のため、工事費を払ったとしても2年以内の回収が可能なためおすすめです。

・docomo携帯電話セットで月々750円以上割引が受けられる戸建タイプの方
戸建の場合は18,000円の工事費が発生するので、割引額が750円を上回ると工事費負担の回収が2年以内で可能なためおすすめです。

・docomo携帯電話セットで月々625円以上割引が受けられるマンションタイプの方
マンションの場合は15,000円の工事費が発生するので、割引額が625円を上回ると工事費負担の回収が2年以内で可能なためおすすめです。

◼️ドコモ光の再契約がおすすめできない方

・現在ドコモ光利用中でdocomoユーザーではない、もしくは携帯を乗り換え予定の方
ドコモ光は多くの場合で費用の負担が必要となるため、docomoの携帯をセットで契約していなければほぼメリットがありません。利用中、もしくは利用予定の携帯電話が割引になるコラボ光への乗り換えがおすすめです。

SoftBank光への再契約

◎移転と再契約
※解約新規の条件は名義を変える方法のみ。

SoftBank光はドコモ光同様に光コラボのため、似ている部分も多いですがキャンペーンなどにより違いもあるので詳しく確認してみましょう。

 

 

SoftBank光の場合
  東西をまたがない移転 東西をまたぐ移転 解約新規
違約金 0円 更新月以外は9,500円or15,000円
残債 移転元分割は継続 一括支払い(最大1,000円×残数)
事務手数料 0円 3,000円 3,000円
工事費 実質無料 24,000円
その他 メールアドレス継続利用 最大30,000円キャッシュバック

 

 

SoftBank光ではドコモ光と違い、移転の場合の工事費はキャンペーンにより実質無料となります。そのためさらに移転がおすすめといえるでしょう。

理由としてはSoftBank光で工事費が発生しないのは、転用と乗り換えの場合のみのため、解約新規の場合は工事費が発生するのに対してキャッシュバックが30,000円となり、違約金+残債をカバーするには心もとない点があげられます。

この条件を元に計算すると以下の通りになります。

 

 

  戸建てプラン マンションプラン
移転 0円(東西をまたぐ場合は+3,000円)
解約新規 更新月以外 2年契約6,500円、5年契約12,000円の負担
更新月 6,000円のプラス
工事費残債(移転の場合も継続して分割支払い)

 

 

このように、解約新規では更新月以外の場合で費用の負担が出るため移転の方が得となります。

◎結論
◼️SoftBank光の再契約がおすすめな方

・更新月で解約新規可能な方
更新月の場合のみ移転の場合よりもメリットがあります。残債に関しては移転も解約新規も同じ金額を負担することとなるため、キャッシュバックで6,000円のお釣りが来る解約新規がおすすめです。

◼️SoftBank光への乗り換えがおすすめな方

・NURO光で引っ越し先が未提供エリアのSoftBankユーザー
NURO光は提供エリアがまだ広くはないので、引っ越し先が未提供エリアという場合も多くあります。SoftBank携帯電話とのセット割引が可能な他の光回線はSoftBank光のみのためおすすめです。

◼️SoftBank光の再契約がおすすめできない方

・上記のおすすめに該当しない方は費用が安く済むため、移転手続きを行うのがおすすめです。

・NURO光提供エリアの戸建てへ引越しのSoftBankユーザー
NURO光は同様におうち割りが適用出来る上、月額利用料金がSoftBank光よりも安いため乗り換えがお得。さらに工事費実質無料でキャッシュバックも35,000円と高額なため乗り換えがおすすめです。

NURO光のへの再契約

◎移転と再契約
引っ越しにあたりNURO光は再契約がおすすめです。というよりもNURO光には移転という手続きがないのです。
引っ越しは解約新規のみとシンプルなため、引っ越し先でもNURO光を使いたいかどうかということが焦点となります。
利用したい場合の選択肢は2択です。
引っ越しの場合は、引越し時の解約金などを免除するキャンペーンがあるので、そのキャンペーンを利用するのがお得なのか、利用しないほうがお得なのかということです。

それでは詳細を確認してみましょう。

 

 

  引越しキャンペーン利用 引越しキャンペーン利用なし
違約金 0円 更新月以外は9,500円
残債 0円 一括支払い(1,333円×残数)
事務手数料 0円 3,000円
工事費 実質無料
その他 メールアドレス継続利用 最大35,000円キャッシュバック

 

 

引越しキャンペーンを利用すると解約費用と開通費用がすべて無料になります。
しかし、引越しキャンペーンを利用しない場合は新規契約と同じ条件となるため、再度キャッシュバックが受けられることになります。
そのためどちらがお得になるかは引越しのタイミング次第という事になります。

引越しにたまたま更新月が重なるということは、可能性として低いので計算としては以下の方法が妥当といえます。

【違約金9,500円】+【事務手数料3,000円】+【工事費残債が15ヶ月以内】

この計算式に当てはまる方はキャッシュバックの方が大きいため、引越しキャンペーンを利用しないほうがお得となります。

◎結論
◼️NURO光の再契約がおすすめな方
・NURO光が更新月で残債なしの方
事務手数料3,000円の負担のみで35,000円キャッシュバックが受けられるためおすすめです。

・NURO光が更新月以外で残債がない方
事務手数料3,000円+違約金9,500円の負担で35,000円キャッシュバックが受けられるためおすすめです。

・NURO光が更新月以外で残債が15ヶ月以内の方
事務手数料3,000円+違約金9,500円+1,333円〜19,965円のキャッシュバック以下の負担で35,000円キャッシュバックが受けられるためおすすめです。

・NURO光が更新月以外で残債が16ヶ月以上の方
解約して再契約するよりも引越しキャンペーンを利用する事で違約金、残債、移転先の開通費用が全て無料なためおすすめです。

◼️NURO光へ乗り換えがおすすめな方
・現在利用中の光回線で移転費用が発生する方
キャッシュバックや工事費の割引が受けられるためおすすめです。特にSoftBank携帯電話ユーザーはセット割引対象のためよりメリットが大きくなります。その他の携帯キャリアユーザーはセット割りはありませんが、NURO光は月額利用料金が4,743円と安いためおすすめです。

◼️NURO光がおすすめできない方
・過去にNURO光を利用していた住所へ引っ越す方
利用中の携帯電話キャリアの光コラボへの乗り換えがおすすめ。
同一住所・同一名義の再契約の場合はキャシュバックも工事費の割引も受けられず、費用が割高になるため乗り換えがおすすめです。

再契約におすすめのプロバイダは?

ここまでの説明でおわかりの方も多いと思いますが、ことと思いますが、再契約にあたっては特典やキャッシュバックが受け取れるかどうかということが、お得な契約の最大のポイントになります。
再契約の事前準備でまずはじめに行うのははこちら!

再契約でも特典・キャッシュバックがもらえるか確認しよう

損をしない再契約をするためにまず大切なことは、再契約でも特典やキャッシュバックが貰えるかどうかを知る事です。

再契約をした後に特典がもらえなかったと後悔することがないように、事前に特典やキャッシュバックの適用条件を確認して、お得なプロバイダを選びましょう。

判断基準は次の項目で紹介しますが、心配な方は直接プロバイダに確認をおすすめします。

 

 

  問い合わせ先 受付時間
フレッツ光 0120-116-116 9:00~17:00
auひかり 0120-92-5000 9:00~21:00
ドコモ光 0120-800-000 9:00~20:00
SoftBank光 0120-981-072 10:00~21:00
NURO光 0120-117-260 9:00~23:00

 

 

再契約でも特典がもらえるプロバイダ・もらえないプロバイダ

引越しの際の再契約で特典がもらえるかどうかは各プロバイダが定める条件によって決まります。各プロバイダの状況確認してみましょう。

 

 

  同一名義・別住所 同一住所・別名義 同一名義・同一場所
フレッツ光

(東西をまたぐ)

×
auひかり × ×
ドコモ光

(あらかじめペア回線解除)

×
SoftBank光 × ×
NURO光 ×

 

 

このように引っ越しの場合でも同一名義の再契約では、特典やキャッシュバックがもらえるプロバイダが限られます。
同一名義で別住所の場合はフレッツ光とドコモ光が特殊で、フレッツ光は東日本と西日本をまたぐ場合をまたぐ場合、ドコモ光は事前に元の回線と携帯電話のペアを解除している場合、新規契約となり特典などの対象となります。

再契約してから使用開始までの期間

再契約の場合もインターネットが利用できるのは工事完了後となるので、開通までの期間は新規契約の場合と同じです。実際にどれくらいの期間待たなければいけないのかは、下記の3点の状況によって変化します。

①申し込み時期
光回線の開通までの期間を左右する1番重要な項目はこの申し込みの時期です。
一般的な光回線では開通までの最短期間が2週間程度とされていますが、これはあくまで最短なので工事が混んでいない状況での話です。

世の中で引っ越しが増える時期は、引越し業者が混み合うようにインターネットの申し込みも同じく増えます。光回線の開通には引っ越しと同じように人の手がかかる場合が多いので、申し込みが増えるとそれに比例して開通までの期間も長くなると言うわけです。

よって、特に新生活シーズンと呼ばれる3月から5月までの期間は、ピーク時で2ヶ月待ちが出ることもあり、開通までの時間が長くなる可能性が高いため早めの申し込みがおすすめです。

②住居タイプ
光回線には戸建てタイプとマンションタイプがあります。このうちマンションタイプは建物に光回線の設備が導入されているので、イレギュラーは少なく基本的に早く開通する場合が多いです。

対して、戸建てタイプやマンションタイプが導入されていない集合住宅に光回線を導入する場合は、マンションタイプよりも開通に時間がかかる場合が多くなっています。これは工事日を決める前にNTTの下見があるなど、マンションタイプよりも手順が多いこと、また開通工事でのイレギュラー等で開通が遅れる可能性がある事が理由です。

③申込先
申込先は新規契約と同じでNTTや各プロバイダーに直接申し込む場合と、代理店を通して申し込む場合があります。代理店を通しての申し込みの場合は、ワンクッション挟むことになるので開通までの時間が、直接申し込むよりも長くなるといえます。

まとめ

光回線にまつわる再契約について解説してきましたが、各プロバイダごとに内容はさまざまであることがおわかりいただけ方と思います。

◎光回線の再契約・解約新規まとめ10項目

・再契約とは利用したことのある光回線を再度契約すること!

・解約新規とは再度契約することを前提に解約して新規契約を行うことで、同一住所・同一名義の場合は解約新規不可!

・移転とは引越しの際に解約せずに引越し手続きをしてで継続利用すること!

・引越しに限らず別のプロバイダに再契約をするのは乗り換え!

・再契約の流れは新規契約と基本的に同じ!

・auひかり、NURO光の再契約は工事がかならず必要!

・光コラボやフレッツ光の再契約で工事が必要かは申し込みをするまでわからない!

・再契約の場合は電話番号が引き継げない場合がある!

・再契約でお得になるかは現在の契約状況が大きく影響する!

・auひかり、SoftBank光は再契約でメリットがある場合が少ない!

このように、引越しに当たって再契約をする場合は現在の契約状況を知ることから始まりその他の条件をしっかりと確認する必要があります。
今回紹介したポイントを抑えて損のない引越しをしましょう。