200kbpsはどれくらいの通信速度?できること&line/YouTube【格安SIMの低速モード】

200kbpsはどのぐらいの通信速度なのか、具体的にイメージできますか?また、本当に200kbps以上の高速通信が必要か、十分理解して回線契約をしていますか?本記事では、200kbpsでどんなことができるのか、どんなことには向いていないのか、表形式のデータを掲載しつつ解説します。

本記事を読んで頂くと、200kbpsは一体どのようなものなのか、lineや表示、再生、読み込みに支障がないか、キャリアの通信制限の確認など具体的に理解できます。それが自分の現在の契約と比較して、適切なのかどうかも判断できるようになります。そしてその結果、200kbps(=格安SIM)が適しているという判断ができた場合は、間違いなく大きなコストダウンを達成できます。

格安SIMの通信速度は200kbpsに制限される

格安SIMの通信速度はロケットモバイル・mineo・OCNモバイルONEなど、基本通信速度が200kbpsであったり、制限速度が200kbpsであるサービスは多いです。他には、300kbps、500kbps、1Mbpsが代表的な制限速度です。

最大200kbps(通信速度は最大200kbps)とは

最大200kbpsとは、回線が混雑しておらず、契約上の最大通信速度が『出せる場合において』その速度が出るという意味です。1秒間に200キロビットのデータが送信できます。

最大速度と実測値の違いは以下の記事でも解説しています。

大手キャリアの通信制限の128kbpsは以下の記事でも解説しています。

キャリアの制限を確認

急にiPhoneやスマホが遅くなった場合は、キャリアの通信制限を確認しましょう。ドコモ、au、楽天モバイル、ソフトバンク、iijmio、povo、ahamoのようなキャリアでは料金プランに応じて、1g、2g、5gで通信制限が設けられていることが多いです。各キャリアの制限条件は利用規約を確認してください。

通信制限の確認、対策は以下の記事で解説しています。

200kbpsは月額298円で使える?

200kbpsは月額料金298円で使えることをご存じですか?これは、エコノミカルが運営する『ロケットモバイル』というサービスです。通信速度200kbpsになる代わりに、データ量無制限というものです。また、ポイントサービスがあることも特徴で、1ポイント1円で利用できます。

そのほか、モバイルの格安プランを行っているキャリアは多くあります。ドコモ、au、楽天モバイル、ソフトバンク、iijmio、povo、ahamoがあります。無料とはいきませんが他者乗り換えや解約キャンペーンで安くなる場合もあるので探してみましょう。

低速line専用スマホ×格安SIMが便利?

低速契約なら料金プランが安くなることを利用し、line専用携帯を契約する人もいます。
「サブ」と「メイン」のスマホを切り替えて持つ使い方をする人もいます。200kbpsは低速です。line、メッセージができるくらいであり、音声再生、コンテンツ表示、ダウンロード、ストリーミング再生のような機能に問題が出ます。しかし、1スマホ1アカウントしか作成できないlineを複数持ちたい場合にサブ携帯を格安のmvnoで契約して複数アカ持ちたいときには便利です。

格安SIMの低速モード「200kbps」でできること・できないこと

200kbpsでできること・できないことを下表にまとめました。あくまでも一般的にこうだという目安なので、絶対的な基準ではありません。参考情報として読んで頂くようにお願いします。

LINE・メール

LINE・メールの使用感は以下のとおりです。

LINE

LINEの使用感は以下の通りです。テキスト・画像・動画でやや使用感が異なります。画像・動画を送る場合はそのデータの品質によって必要データ量は大きく変化するので注意しましょう。

種類 推奨通信速度 200kbps 1mbpsの使用感
テキストのみ 5kbps テキストメール1通あたり、約5KB=40キロバイトです。200kbpsでも快適に使えます。
画像 100kbps 画質にこだわらず普通に撮った画像を送ると、100KB程度のサイズです。200kbpsであれば4秒程度で送信できるので、即座に送れるわけではありませんが、困ることはありません。
動画 2Mbps 30秒の動画を送信する場合、6MB程度の容量がありますので、48メガビットです。200kbpsでは、送信に4分程度かかります。ほとんど通信停止してるように見えてしまいます。

メール

LINEの使用感は以下の通りです。テキストのみの場合よりも、画像が添付されている方がデータ量が多くなります。

種類 推奨通信速度 200kbpsの

快適度

200kbpsの使用感
テキストのみ 128kbps 日本語の文字は1文字あたり2バイトです。何も気にする必要はありません。
画像 1Mbps サイズが1MBの画像を添付したメールを送信する場合は、6Mbpsになりますから、約6秒です。この程度であればストレスはほとんど感じません。

Skype・ビデオ通話

Skype・ビデオ通話アプリの使用感は以下のとおりです。

Skype

ビデオ通話アプリの中では、低速回線でも利用できるところが特徴です。ただし、その反面画質が非常に粗い弱点もあります。

用途 合計データ量 bps換算値 200kbpsの使用感
ビデオ通話10分 20MB 300kbps

Zoom

Zoomはビデオ通話アプリの中では軽量な方です。

用途 合計データ量 bps換算値 200kbpsの使用感
ビデオ通話10分 85MB 1.13Mbps

Webex

Webexは、Zoomよりもさらにデータ量が増えています。200kbpsで利用することはまず無理です。

用途 合計データ量 bps換算値 200kbpsの使用感
ビデオ通話10分 160MB 2.1Mbps

Teams

Teamsはビデオ通話アプリの中で最もデータ量を消費します。Zoom、Webexよりもデータ通信量が多いので、言うまでもなく200kbpsでの利用はできません。

用途 合計データ量 bps換算値 200kbpsの使用感
ビデオ通話10分 216MB 2.8Mbps

スマホアプリ

スマホアプリの使用感は以下の通りです。よく広告をみかける有名なものをピックアップしました。比較しやすいように他の通信速度の記事と同じ作品をとりあげています。

Tiktok:動画共有SNS

Tiktokは、動画共有SNSアプリです。多数の利用者がタイムラインに動画を投稿します。そのため、タイムラインのデータ量が非常に大きく、200kbpsでの利用は苦しいです。

用途 合計データ量 bps換算値 200kbpsの使用感
タイムライン閲覧

10分

90MB 1.2Mbps

サマナーズウォー:ターン制RPGゲーム

サマナーズウォーは、ターン制RPGゲームです。ゲームプレイの必要回線速度の水準は低いです。200kbpsでも余裕があります。ただし、4人のプレイヤーで遊ぶレイドバトルというモードは、迷惑がかかる可能性があるのでやめておきましょう。