「パケットロス」はインターネットの速度遅延の原因の一つです。一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるかと思います。ネットワークのような情報提供サービスで重要ですが、実際にはよくわからないことも多いのではないでしょうか。今回はこのパケットロスについて詳しくご説明していきます。
また、パケットロスを知った上で、発生する原因や解決方法についてもいくつかあげていきます。
それらを試すことで、悩みは解消され、快適にインターネットを利用することができるようになるかもしれません。
「パケットロス(パケロス)」とは?意味を解説
一般的に、データは一気に送信されるのではなく、小分けにして送信されます。この小分けにされたデータは「パケット」と呼ばれています。パケットは送信されている時に、何らかの理由で消滅し、届かない現象を「パケットロス」と呼びます。
「パケロス」「パケットドロップ」「パケット破棄」の違いは?
パケットロスは場面によって、様々な呼び方がされています。
パケロス:もっとも多く使われている呼び方。ただ略されているだけですが、語感も良い上に、短くて呼びやすいものですよね。
パケットドロップ:技術者の間でよく使われている呼び方です。実は、
・必要なパケットが意図せずに落ちる
・不要なパケットを自らの手で落とす
と、2つの意味が含まれています。前者はパケロスとほぼ同義ですが、後者は技術者が効率的に通信ができるよう、パケットを遮断する意味です。
パケット放棄:スイッチングハブやルーターなどの通信機器がパケットを受け取った時にエラーと判断してパケットを破棄している場合に使われます。また、通信機器側のスペックが低い場合にも発生します。
パケロスの影響
パケットロスが発生すると、ロスした部分を探しに行き、再度送信し直す必要があります。これが起こると当然ながら、通信は影響を受けます。さらにパケットロスの発生数が多ければ多いほど、その影響も大きくなるものです。例えば、動画の視聴中に止まってしまったり、ウェブサイトを見ている途中で次のページがなかなか表示されなかったりします。
他のゲームの通信に関する用語は以下でも解説しています。
フレームレート
リフレッシュレート
MTU
スループット
応答速度
jitter(ジッタ)
ターンアラウンドタイム
レイテンシ
パケ詰まり
ラグい
ping値
ping
【PC・スマホ】パケットロスの測定・確認・調べ方
パケットロスはどのようにして測定するかご存知でしょうか。端末でpingを送信するという方法もありますが、もっとも手軽で簡単なのが、サイトやアプリを使用する方法です。
パケットロスを測定できるスピードテスト
PCでは「Source Forge Speed Test」というサイト。スピードテストでもよく使われるサイトですが、パケットロスも一緒に測定することができます。
一方スマートフォンやタブレットでは、「Speed Test」というアプリで測定することができます。iOSとAndroidどちらも対応しているので、多くのユーザーに利用されています。
sourceforge speed testは以下で解説しています。
「パケットロス率」とは?パケット損失率の許容範囲の目安
パケットロス率(パケット損失率)とはその名の通り、パケットロスが発生する確率のことです。
ITU(国際電気通信連合)が定めた各通信業者のパケットロス率の上限は0.1とされています。しかし様々な要因がありパケットロスが発生してしまうことがあります。
パケットロス率が許容される目安
だいたい一般的に2〜3%くらいまでは許容されているのが現実です。パケットロス率が3%以上を超えてしまうと、肌感でもインターネット利用に大きな影響を感じるはずです。
【光回線・Wi-Fi】パケットロスの原因調査
パケットロスが発生する原因は多岐にわたります。まず、原因はどこなのか。モデム(ONU)やルーターやスイッチングハブなどの通信機器なのか、LANケーブルなのか、それともお使いの端末なのか。それぞれ経年劣化であったり、スペックの低さが災いしていたりします。
特定方法としてもっとも簡単なのは、原因と見られる箇所を取り除いたときにパケットロスが発生するかを確認する方法です。例えば、ONU→ルーター→PCと接続されているのであれば、ルーターを外し、ONUとPCを直接LANケーブルで接続をしてパケットロス率を確認。ここでパケットロスが発生していなければ、取り外したルーターに問題があると特定することができます。
スイッチングハブ
スイッチングハブの処理能力を超えた場合、パケットが消えてしまう場合があります。
経年劣化ではなくパケット損失が起きている場合、性能のよいスイッチングhubに取り換えると改善する場合があります。
ルーター・モデム
ルーター・モデムのようなネットワーク機器の寿命は5年と言われています。
スペックが古いことが原因でパケットロスが発生する場合は最新機器に取り換えてもよいかもしれません。
LANケーブル
ルーター・モデムからパソコンまでのLANケーブルが古くなっていることが原因の場合、新品に取り換えると改善します。ポートの不具合の場合は別のポートに差し替えることで改善される場合があります。
パケットロスの対策・改善方法
さて、肝心なパケットロスの改善方法についてです。まずはどこに原因があるのか突き詰めてから、改善方法を実践するのがセオリーです。一般的にどんな改善方法があるのか、ご紹介していきます。
1.通信機器のリセット
モデム(ONU)やルーターのリセットで改善する可能性があります。一度それぞれの機器の電源コードを抜いて1分以上待ちましょう。1分後、モデムから電源を入れて、ランプが正常になってからルーターの電源を入れる方法が一般的です。
これで改善すれば一時的な動作不良であるでしょう。
2.通信機器を交換する
リセットをした後も症状が再発する場合にはその機器を交換するのがベターでしょう。機器のファームアップでも改善する可能性がありますが、古い機器をいつまでも使うというのはあまりおすすめできません。
また、大元のモデムやONUに問題がある場合には、契約している通信事業者に連絡をし、調査の上で交換してもらいましょう。
3.LANケーブルの確認
通信機器間や端末間のLANケーブルは何をお使いですか?LANケーブルにはカテゴリと呼ばれるランクのようなものがあり、一般的にカテゴリー5e以上のものが良いとされています。もちろんそれ以上のLANケーブルであればあるほど良いです。
また、LANケーブルは消耗品です。万が一、一部が断線していたり、部品がかけていたりする場合にはそこがパケットロスの原因となっているかもしれません。
4.端末の再起動
パケットロスが発生している端末が複数台中1台だけの場合には、端末が原因である可能性が高いです。その場合は再起動を試したり、放電をしたりすると改善する可能性があります。それでも改善がなければ、経年劣化である可能性もあります。場合によっては交換したほうが良いかもしれません。
混雑時間やサーバーの障害状況が原因の場合もありますが技術・機能を使えばネットワークの提供先サーバー負荷容量をアクセス監視ツールでリアルタイムに監視が可能です。会社・企業は無料でなくても適切な手順で最大限のセキュリティでWindows製品・音声デバイス・システム・アプリケーション・ソフトウェアの品質を管理してパフォーマンスを維持することが重要です。
まとめ
速度遅延などでお困りの方は、パケットロスが原因である可能性があります。パケットロス率は0であることが好ましいです。まずはご自身の速度やパケットロス率を測定し、原因がどこにあるのか突き止める必要があります。ぜひ、今回ご紹介した改善方法を試してみてください。