「504 gateway time-out」という表示が現れてしまい、スマホやpcサイトにアクセスできずに困ってしまった。このような経験をお持ちの方は多いと思います。
504エラーはページデータを返すリクエストが何らかの理由でサーバから返ってこないエラーです。今回の記事ではステータスコード「504」や「gateway time-out」の意味を見ていきましょう。また、原因、解決方法を見ていましょう。502エラーとも似ているので違いも解説します。
「504 gateway time-out」の意味とは?
「504 gateway time-out」の意味とは、何らかの理由でサーバから応答が返ってこないという意味を示しております。このサーバーエラーが表示される原因は特定が難しい(原因は後述)です。
サーバ側で問題が発生している場合が多く、サイトの管理者でなければ要因を把握することが難しい事が多いためです。ページ内のリクエストデータがサーバーのリソース処理機能や環境に問題があるケースが多いです。
504エラー
「504」はエラーコードです。エラー表示に記載されている3桁の数字はエラーコードと呼ばれています。レスポンスコードとも呼ばれており3桁の数字がサイトを閲覧できない理由を示しています。504エラーでは「504」がエラーコードです。
数字の値は100~500番台の数字で表示されるようになっていて、番台毎に大きく要因を分類しています。500番台の数字が表示されるエラーは、サーバとの通信がうまくいかない事が要因で表示されるエラーです。
502エラーとの違い
504(Gateway Timeout)エラーと似たエラーに502(Bad Gateway)エラーがあります。502エラーは、中継サーバーが無効な応答を受け取ったエラーです。どちらも中継サーバーからの応答の問題ですが、504エラーは「所定の時間内に」受け取れないという意味で、応答が無効かどうかはわからないという違いがあります。
502エラーは以下の記事でも解説しています。
エラーコード
エラーコードとは、WEBサーバが閲覧できない要因を表す数字です。エラーコードの数字をみることで、おおよその原因を特定できます。
エラーコードは以下の記事でも解説しています。
504 gateway time-out
413 request entity too large
400 Bad Request
401 Unauthorized
403 Forbidden
410 gone
404 not found
502 Bad Gateway
302-found
405 method not allowed
スマホでも発生
スマホでも「504 gateway time-out」エラーは発生します。意味、原因、解決方法はPCと同じです。
gateway time-out(ゲートウェイタイムアウト)の意味
gateway time-out(ゲートウェイタイムアウト)とは、サーバの応答を待っていたが何らかの理由で応答せず通信を中断した。という意味になります。
gateway time-out(ゲートウェイタイムアウト)の英単語を分解すると「gateway」「time-out」の2つに分解できます。
「gateway」→入口・通路・門構え + 「time-out」→一時中止・中断
つまり、入口で中断したという意味になります。
「タイムアウトエラー」をわかりやすく
タイムアウトエラーとはサーバーやコンピュータの要求に対して、時間がかかりすぎる場合に生じるエラーです。わかりやすい原因としては、アクセス集中などサーバーが忙しすぎて処理できない場合に起きます。タイムアウトまでの時間は一般的に30秒である場合が多いです。
タイムアウトエラーには以下のような場合もあります。
・「接続がタイムアウトしました」は以下で解説しています。
接続が拒否されました。/
・「err_connection_timed_out」は以下で解説しています。
nginx「504 gateway time-out 」エラーの原因・解決
nginxのtimeout(タイムアウト)とは、WEBサーバ用のソフトの1つであるnginx(エンジンエックス)で発生するタイムアウトです。エラー表示として「504 Gateway Timeout NGINX」や「NGINX 504 Gateway Timeout」が表示される場合があります。
このソフトを活用して、多くのWEBサイト運営者がサイバー攻撃やアクセス集中によるサイトダウンを防ぎます。シェア率が非常に高く広範囲のサイトで利用されています。
通常、アクセスする側に影響はありません。しかし、設定誤りなど通信がうまくいかない場合に上記エラーが表示されます。
「504 gateway time-out(通信タイムアウト)」の原因
「504 gateway time-out(通信タイムアウト)」の原因についてご説明いたします。
原因1.WEBサーバへのアクセスが集中している
原因1つ目は、WEBサーバにアクセスが集中してしまっている可能性があります。
サイトにアクセスが集中すると、一時的にサーバの負荷が上がりアクセスができない状態になっている可能性があります。(いわゆる"鯖落ち")
メディアやSNSで話題になった商品のサイトが閲覧できなくなったりコンサートチケットの予約サイトなどでアクセスが集中すると発生します。
原因2.サーバのメンテナンス・サイト不具合
原因2つ目は、WEBサーバのメンテナンス対応が実施されている場合があります。
何らかの告知がある場合や、メンテナンス中の表記が出ることもありますが緊急作業の場合はエラー表示がでます。また、メンテナンス後の設定に誤りがあった場合などもエラー表示がでる可能性もあります。セキュリティ環境が影響している場合もあります。
原因3.通信問題
先ほどからお伝えしているように、サーバ原因の可能性が高いエラーです。ただし、極まれにユーザーのNET接続ができていない場合やブラウザの設定誤りなどの問題が発生している可能性があります。
「504 gateway time-out」のSEOへの影響
いままでサイトを閲覧するユーザーの方目線で話をしていましたが「504 gateway time-out」のエラーはWEBサイトの管理者にとっても早急に対応が必要なエラーです。
「504 gateway time-out」のSEOへの影響としては、ECサイトやブログを運営されている場合、このエラーが長期的に発生してしまうとユーザーのサイトアクセスが大きく減少してしまいます。
504エラーはクライアント側で修正ができないエラーのため検索ユーザーは離脱をしてしまいます。検索エンジンはユーザーのトラフィックを測定しているので、離脱が多いページの検索順位は低下するのでSEOに悪影響です。
500番台のエラーを検知した場合、検索エンジンも非常に大きく影響を受けます。アクセス集中以外でサイト設定によるエラーが発生している場合は速やかに要因確認と対処を実施しましょう。
「504 gateway time-out」の解決・対処法
「504 gateway time-out」の解決・対処法について説明をいたします。
要因説明でも取り上げておりますが、このエラーの主な要因はWEBサーバ側の設定問題やアクセス集中が原因として多くユーザーの皆さんの対応で解決しない可能性も高い内容です。
その点を考慮したうえで以下の解決方法を試してみてください。
対処法1.時間を空けてアクセスする
今まで説明してきたように、サーバのエラーが原因の可能性が非常に高いです。サーバが原因であれば、復旧するまで待つ必要があります。
大抵の場合は、少し時間をおいてアクセスをすると閲覧できます。長期的にサイトへのアクセスができない場合にはサイト管理者へ問い合わせを行ってみてください。
対処法2.サイト更新
もっとも簡単な対処方法は、サイトの情報を更新する事です。これは一時的なアクセスの集中があった場合や原因はわからないものの何らかの理由で応答がなかった場合に有効です。方法は以下の通りです。
・ブラウザの更新ボタンを押す。または、キーボードの「F5」をクリックします。
対処法3.キャッシュのクリア
アクセスしたサイトの情報を一時的に保存しておくキャッシュが溜まると動作が重たくなったり情報が取得できなくなる場合があります。読み込みの遅延が「504エラー」を引き起こす可能性があります。
その時には、ブラウザのキャッシュのクリアを実施してください。読み込み速度が回復し、エラー表示が改善される事があります。
キャッシュのクリアの画面は、ブラウザ毎に変わります。ショートカットキーは同一の可能性が高く簡単な操作でキャッシュのクリア画面を表示する事ができます。
ショートカットキーは
Windows:「shift」+「Ctrl」+「Delete」の同時押し。
MAC:「shift」+「Command」+「Delete」の同時押し。
以下は、各ブラウザの画面表記です。〇で囲まれた項目を選択して削除を実施してください。
・Internet Explorer(インターネット・エクスプローラー)
・Micorosoft Edge(マイクロソフトエッヂ)
※選択項目の変更は不要です。
・FireFox(ファイアフォックス)
・Google Cherome(グーグルクローム)
対処法4.ブラウザの変更
NETを閲覧するブラウザが起因している可能性もあります。これはサーバ側の設定によって制限を受けている可能性もあるためです。別のブラウザを利用する事で閲覧でき場合もあります。
主なブラウザ
Windows
・Internet Explorer(インターネット・エクスプローラー)
・FireFox(ファイアフォックス)
・GoogleChrome(グーグルクローム)
MAC
・Safari(サファリ)
・Opera(オペラ)
対処法5.通信機器の再起動
そもそも、NET通信がとれていない場合があります。通信環境が原因の場合、通信機器の再起動で改善する事があります。再起動は、末端の端末からプロバイダのモデムまで電源を切り、2~3分後に今度は反対の手順で電源を入れていきます。
この手順と合わせてプロバイダで障害が発生していないか確認しましょう。
対処法6.プロキシサーバの設定確認
「nginxのtimeout(タイムアウト)とは」で触れたプロキシサーバ設定の確認です。メリットもありますが、WEBサーバと同様に設定を誤るとエラーが出ます。
基本的にプロキシサーバはご自身で設定していない場合は反映されていません。プロキシサーバの確認は以下の方法で可能です。
PCでの設定確認
①スタート→設定をクリック
②「ネットワークとインターネット」をクリック
③最下部の「プロキシ」をクリック
④「プロキシサーバを使う」の項目
オフの場合→未設定
オンの場合→設定をした認識がなければオフにしましょう。
サイトでの設定確認
操作が難しい場合には、確認くんというサイトで利用しているか確認ができます。
「Proxyのステータス」が「none」であれば利用していません。
クライアント側で修正できない障害だとわかった場合、メッセージや質問を示して、コンテンツを返してもらうようにリクエストすることも重要です。
まとめ
この記事では504エラーについてお話をいたしました。ホームページや知恵袋、確定申告サイトで発生しているようです。このエラーの主な原因はサイト側のサーバ影響の可能が高いです。もし、早急に解決を望む場合はご紹介した5つの方法をお試しください。
・サイトの更新
・キャッシュのクリア
・通信機器の再起動
・プロキシサーバの確認
・時間を空けてアクセスする
上記対応でも改善しない場合に関してはサーバ側の対応が完了するまで待ちましょう。