パソコンを起動してひと先ずinternet explorerやWindows8、Windows10、Windows11のウェブブラウザを開いたとき、繋がらないで「このページは表示できません」といわれるとまずwifiやインターネット接続を確認するでしょう。しかし、インターネット接続は正常で「繋がらないのはインターネットのせいじゃない」と途方に暮れてしまうそんな経験はありませんか?
本記事ではこのページは表示できませんというエラーの出る原因を解説し、表示できないWebページを表示する方法を解説します。
「このページは表示できません」とは
「このページは表示できません」とは指定したURL(Webページの住所)からWebページの情報を得られずWebページが開けない時に表示されるエラー画面です。
原因は1つとは限らず、
・Webページ自体に問題があるとき
・WebページのURLが間違っているとき(アドレス変更や打ち間違え)
など「Webページが正常に表示できなかった」色々なケースで表示される可能性がある画面です。(原因の切り分けは下で詳しく解説します。)
このエラー表示は他のブラウザでも同じような仕組みがあります。ブラウザによってエラー表示の文言には多少違いがあります。Windows8、Windows10、Windows11どれでもブラウザが変わると文言が変わります。
例えば、internet explorer 11なら「このページは表示できません」と表現されます。
一方でMicrosoft edgeでは「申し訳ございません。このページに到達できません」と表現されます。これらは表現に違いがありますが同じ種類のエラーです。
まずは、internet explorer 11やMicrosoft edge、Yahoo Japan、MSN Japanなどそれぞれのウェブブラウザ、ポータルサイトでの「このページは表示できません」エラーについて見ていきましょう。
IE「internet explorerではこのページは表示できません」
IE「このページは表示できません」という症状について最初に見てみましょう。
エラーを引き起こすために、tansit.loco.yahoo.jpというYahoo!路線情報(https://transit.yahoo.co.jp/)の移転前のページで、現在存在しないアドレスにアクセスする例を見てみましょう。
Yahoo!のサーバー上に該当するページが存在しないためinternet explorerでは上画像のような画面を表示します。
ページが存在していないので、アドレスを確かめるように促され、Bingという検索エンジンでサイトを探す代替案とページ更新のような簡単な対処法を提示してくれます。
edge「このページを表示できません」
edge「このページは表示できません」という症状について次は見てみましょう。
IEの時と同様にtansit.loco.yahoo.jpというYahoo!路線情報(https://transit.yahoo.co.jp/)の移転前のページで現在存在しないアドレスにアクセスしてみました。
Yahoo!のサーバー上に該当するページが存在しないためMicrosoft Edgeでは上画像のような画面を表示します。表現がinternet explorerとは少し違って「ページに到達できない」という表現になっています。
※ちなみにERR_NAME_NOT_RESOLVEDとはドメインに関するエラーが発生しているときに出るエラーメッセージです。ドメインとは~.comのようなウェブページの住所のことです。
ヤフー「ご覧になろうとしているページは現在表示できません」
ヤフー「ご覧になろうとしているページは現在表示できません」とはウェブページでの症状も見てみましょう。Yahoo Japanではページが表示できないと「ご覧になろうとしているページは現在表示できません」というページに飛ばされます。
これはYahoo Japanのサーバー上にあるページにアクセスできない時に出るエラーで、例えばtansit.loco.yahoo.jp等にアクセスした際に表示されますtansit.loco.yahoo.jpとはYahoo!路線情報(https://transit.yahoo.co.jp/)の移転前のページでtansit.loco.yahoo.jpというアドレスにページが存在しないためエラーが出てしまいます。
msn japan「このページを表示できません」
msn japan「このページを表示できません」というのはYahoo Japanのときと同じ症状でウェブサイトがMSN Japanの時のものです。MSN Japanではページが表示できないと「このページを表示できません」というページに飛ばされます。
「このページは表示できません」系エラーの一覧
「このページは表示できません」のようなエラーはブラウザやサービスごとに違うテキストで表示されます。
以下のサービスではそれぞれエラーテキストが異なります。
・コボット「このページは表示できません」
・zscaler「このページを表示できません」
・お題箱「ページを表示できません」
・筆王「このページを表示できません」
・twitter「このページは現在表示できません」
・アスクル「大変申し訳ございませんが、こちらのページは現在ご利用できません。」
・excel「この画像は表示できません 原因」
以下のような文言もあります。
ご覧になろうとしているページは現在表示できません。
Yahoo!メールは「ご覧になろうとしているページは現在表示できません。」という文言です。
このページを開くことができません
「このページを開くことができません」という文言もあります。
このページは現在機能していません
「このページは現在機能していません」という文言もあります。
err_too_many_redirectsは以下の記事でも解説しています。
ご指定のページを表示できません。
アメブロでは「ご指定のページを表示できません。」という文言もあります。
インターネットエクスプローラーではこのページは表示できません
IEでは「インターネットエクスプローラーではこのページは表示できません」という文言もあります。
申し訳ございません。このページに到達できません
上で紹介しましたがMicrosoftedgeでは「ございません。このページに到達できません」という文言になります。
err_connection_refusedは以下の記事で解説しています。
この写真は破損しているため表示できません
lineでは「この写真は破損しているため表示できません」と表示される場合があります。
パソコンで「ページが表示できない」原因
「このページを表示できません」のエラーテキストの違いを確認してきました。このエラーは最新のwin10でも発生し、初期状態のまま閲覧、ダウンロード、保存できなくなり終了しても改善できません。今度はこのエラーに遭遇してしまう原因について考えてみましょう。
原因1.インターネットに接続していない
インターネットに接続していないため、オンライン上のページにアクセスできていません。
原因2.アドレスが間違っている
開きたいページのアドレス(住所)が間違っているため、サーバー上に存在しないページのアドレス(住所)にアクセスしています。
webアドレスが正しいことを確認してください
「webアドレスが正しいことを確認してください」と併記されていることがあるように、アドレスの打ち間違えの可能性があります。
原因3.通信が暗号化されていない
TLS1.2などのことで安全な通信に必要不可欠な設定です。ブラウザの設定が古く暗号化が有効になってないとWebサイト側が暗号化が不十分で危険と判断しアクセスさせてもらえないことがあります。
原因4.拡張保護モードが正常に動いていない
拡張保護モードとはウィルスやマルウェアからパソコンを守る機能です。これが正常に働いていないため、問題ないサイトも危険ありと判断されブロックされている可能性があります。
原因5.アドオンが競合している
アドオンとはウェブブラウザを便利にする拡張機能で広告ブロッカーなどのことです。子のアドオンが誤動作して問題ないWebページをブロックしている可能性があります。
原因6.常駐ソフト(ウィルス対策ソフトなど)が競合している
例えばウィルスバスターなどのウィルス対策ソフトが常駐ソフトです。常駐ソフトがWebページを危険と判断しアクセスを阻害している可能性があります。
原因7.外国政府の検閲用ファイアウォール
国外サイトの場合、ネット規制が日本より厳しくファイヤーウォールによってアクセスを遮断されている可能性があります。例えば中国ではGoogleにアクセス出来ません(2020/10/22時点)。
主な原因は以上のとおりです。「このページを表示できません」というエラー画面ではどの原因がエラーを引き起こしているのか分からないため1つ1つ検証していくことになります。
虱潰しになりますが、上から順番に対処してエラーを解決していきましょう。
ページが表示できない場合の解決法5つ
「このページを表示できません」というエラーの症状を確認し、あり得そうな原因を考えてみました。対処法はエラーの状況、つまり原因によって異なります。今度はこのエラーの原因に対する対処法を試していきましょう。
まずは初歩的なエラーについて解説します。
①アドレスが正しいか確認する。
②通信が暗号化されているか確認する。
③拡張保護モードを無効にする
④アドオンを無効にする
この4点を先に確認しておきましょう。
解決法1.アドレスバーの入力が正しいか確認する
まずは、ホームページのアドレスが正しいか見てみましょう。
.comなどの形で示されるアドレスが間違っていると正しくページが見つけられません。
例えばGoogleのホームページにアクセスしようとしたとき、www.google.comと入力するところをwww.google.conとmとnの1文字を間違えただけでもアドレスが正しくないためアクセスが不可能になってしまいます。
解決法2.暗号化されているか確認する
また、ブラウザの設定が原因の可能性もあります。「設定」→「インターネットオプション」→「詳細設定」を確認してください。
Yahoo Japanなどは安全のため「TLS1.2」などの暗号化に対応していないとアクセスできません。
解決法3.拡張保護モードを無効にする
例えば Internet Explorer 11のセキュリティ機能の1つである「拡張保護モードではWindows10やWindows8、Windows7で互換性に問題が生じる可能性があります。
これは「設定」→「インターネットオプション」→「詳細設定」で拡張保護モードのチェックを外せば無効化されます。
解決法4.アドオンを無効にする
アドオンがウェブページに干渉して正しく表示出来ない可能性も考えられます。
広告ブロッカー等のアドオンはページの一部を表示しないようにするものですが開発者の想定する環境以外は互換性がない可能性があります。
互換性がないとは、例えばWindows10のinternet explore11用のアドオンをWindows8で使うとウェブブラウザの環境が違うため正しく機能しないというようなことです。
解決法5.常駐ソフトウェアを無効にする
他にもPC保護のアドオンや常駐ソフト(ウィルス対策ソフトなど)の競合で誤ってページがフィルターされている可能性も考えられます。
ウィルス対策ソフトはウィルスが ブラウザ経由でパソコンに感染しないか監視する機能があります。
この機能によって開きたいウェブサイトが誤ってブロックされている可能性があります。
特定のホームページが開かないときの解決法
インターネットに接続しているにもかかわらずウェブサイトのページが開けない場合、あなたのウェブブラウザとそのウェブサイトの間で何らかの問題が発生しています。
ページに原因が示されていればいいですが、「このページを表示できません」というエラーの発生する原因への対応策は以下の通りです。
⑤常駐ソフトウェアの例外設定に追加する
⑥VPNサーバーを利用する
一つ一つ検証して可能性を潰していきましょう。
例外設定に追加する
もし常駐ソフトウェアを停止してアクセス出来たなら例外設定に追加することをお勧めします。
ソフトウェアによって違いますが、例えばウィルスバスターなら「コンピュータの保護設定」→「例外設定」→「Webサイト」から例外にしたいページのURLを追加するとブロックされないようにできます。
VPNサーバーを利用する
海外のサイトなどにアクセスしている場合は、外国政府等の検閲用ファイアウォールなどによってブロックされている可能性も考えられます。
例えば中国では、検閲のためGoogleやそのサービスであるYoutubeにもにアクセスできません(2020/10時点)。
VPNサーバーを使うのは、あなたのIPアドレスからWebページにアクセスできない場合に有効です。
外国のページにアクセス出来ない場合は試してみてもいいかもしれません。
VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクトhttps://www.vpngate.net/ja/
頻繁に開かなくなる場合
頻繁に開かなくなる場合はパソコンの物理的な損傷が問題である可能性があります。例えばLANケーブルが損傷していたり、無線LANが壊れたりしていてインターネット接続が途切れ途切れになっている可能性があります。
インターネットに有線接続の場合はWifi接続を、Wifi接続の場合は有線接続を試してみましょう。ルーターの電源ケーブルを30秒以上抜いて放電、再起動するのも簡単な対処法です。
PCというデバイス自体に故障がある場合PC上では問題を解決できません。物理的な故障が疑われる場合は、PCショップで故障診断を受けたほうがいいかもしれません。
まとめ
結論としてページを表示できない問題が発生したら、
1.インターネット接続を確認する
2.アドレスが間違っていないか確認する
3.暗号化がされているか確認する
4.拡張保護モードをオフにしてみる
5.ブラウザのアドオンや常駐ソフトを無効にしてみる
6.VPNを使ってみる
の6手順を試してみることが有用であると考えられます。レアケースでなければこれらの対処で対応可能だと思うので試してみましょう。